フランスのアルプス山脈の麓、山々に囲まれたラ・グランド・シャルトリューズ修道院で、1605年から受け継がれる伝統的なリキュール。
約130種類ものハーブや植物を原料として造られ、その秘伝のレシピや製法は長きに渡る『シャルトリューズ」の歴史とともに、ごく限られた人々の中で大切に守られてきました。
シャルトリューズ特有のハーブの風味は食後酒として最適で、400年以上にわたり昔から人々に飲まれてきました。ヴェール、ジョーヌ共に最終工程の熟成を樽で行うことから、大変深みのある複雑な香りと味わいになっています。
トニックウォーターやオレンジジュースで割るシンプルなカクテルから、代表的なショートカクテルのアラスカやラスト・ワードなどが有名で、プロフェッショナルには欠かせないアイテムとして世界中に認知されています。
1605年、当時のフランス王に仕える人物が錬金術師から貰ったという原稿を、ある修道士が譲り受けました。しかし書かれていた文章や何らかの名称は非常に複雑で解読することが困難だったため、18世紀はじめに『ラ・グランド・シャルトリューズ修道院』へ送られました。
シャルトリューズの修道士によって徹底的に研究され、そして1737年ついに全ての謎が紐解かれ、リキュールを造るために必要な原料である130種以上のハーブや植物の名称、配合レシピと製造法が書かれていることが解明されました。原稿を譲り受けた時から130年以上もの歳月を経てようやく製品化されたのが、シャルトリューズの起源である『Elixir』だったのです。
このリキュールは自然から探れるハーブや植物などをアルコールに浸けてできるお酒であることから、当時は嗜好品としてだけではなく、不老不死の"妙薬"として徐々に広がっていきました。
門外不出のレシピでしたが、フランス革命が起きた1789年以降、聖職者の国外追放令や政府の介入により、修道院から一度解放されてしまった歴史もあります。しかしこの時すでによく知られていたシャルトリューズは、幸いにも理解ある人々によって口外されることなく無事に修道院へ返却され、1816年から再び修道士による"秘伝のレシピ"の継承が続くことになりました。
レシピと製造方法を知る修道士によってしっかりと管理され、シャルトリューズリキュールは造られています。原料となるハープなどは、修道院のハーブルームと呼ばれる場所で乾燥・粉砕などを行った後に蒸留所へ運ばれ、浸漬、シャルトリューズ用に造られた特別なステンレスタンクにて蒸留されます。
1860年、ヴォワロンに建てられた熟成庫は164mもの長さがあり、世界最長といわれています。現在はロシア、ハンガリー、フレンチオーク樽で熟成が行われた後、エグノワール蒸留所にて製造されています。数年間の熟成を経て、修道士によって最終確認された品質のもののみが瓶詰され製品化されています。
アルコール度数:55%
アルコール度数:43%
アルコール度数:69%
アルコール度数:45%
アルコール度数:56%
・炭酸水 90ml
・ライム果汁 1/2個分
・ミントの葉
・クラッシュアイス
・ジンジャーエール 120ml
・カットライム
・氷
・トニックウオーター 120ml
・カットライム
・氷
・オレンジジュース 120ml
・カットオレンジ
・氷
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シャルトリューズのレシピを知っている人は何人ですか?
数名の修道士のみ(2~4名、時代によって違います)が知ってる秘伝のレシピです。
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シャルトリューズを使った代表的なカクテルは何ですか?
アラスカはシャルトリューズジョーヌ15ml ドライジン45mlをシェイクしたカクテルです。ジョーヌをヴェールに替えれば、グリーンアラスカになります。
またヴェールを使ったカクテルではサンジェルマンです。シャルトリューズ グリーン(ヴェール)45ml、グレープフルーツジュース20ml、レモンジュース15ml、卵白1個をシェイクしたカクテルです。
おうちで簡単に楽しみたいかたはトニックウォーターで割った、シャルトリューズトニックがおすすめです。 -
シャルトリューズはカクテルなどの飲み物だけに使われていますか?
いいえ、実はフレンチレストランやパティスリーなどでお料理やデザートなどにもよく使用されています。
なんと、タイタニックの最後の晩餐ではシャルトリューズのゼリーが桃のコンポートなどと共にデザートとして振舞われたそうです。 -
シャルトリューズは何種類のハーブが使われていますか?
約130種類のハーブが使用されていますが、レシピは門外不出のため詳細は明らかにされていません。